彼岸と少々暦の話
おいらは虎魚。
虎の魚と書いておこぜと読む。しがない魚だ。
「暑さ寒さも彼岸まで」夏の暑さも「秋の彼岸」のころにひと段落し、冬の寒さも「春の彼岸」のころが峠で、春秋の彼岸を過ぎればしのぎやすい気候になるって意味だ。春の彼岸は牡丹の花が咲くから牡丹餅、秋は萩の花なので御萩を食べる。
「彼岸の中日」の前後七日間を、仏教作善の期間として彼岸と呼ぶが、もとより仏教で言う「彼岸」は此の世の「此岸」に対してのあの世、悟りの世界を表す言葉だ。
彼岸の中日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む「春分」と「秋分」に当たる節目の日で、二十四節気では、天地諸神や陰陽が交代する重要な日とされる。
ちなみに、七十二候では春分の時期に「雷乃発声」遠くで雷の音がし始める。秋分の時期に「雷乃収声」雷が鳴り響かなくなる。
暦のつながりで金神様がおわす方位はきにかけたほうがよい。金神様は殺伐を好み、木に触ることをきらわれる。剪定はもちろんそちらの方位で木を買ってきたり、木にくぎを打つのもよくない。金神のさわりといわれよくない。
何かやる時は調べてから行うとよいかもな。
虎魚